『ソルティモード』−恵比寿/ネパール料理│MAKIE(園山真希絵)の才色兼備のレストラン 小学館FAnet

 

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MAKIEの才色兼備のレストランin TOKYO
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ソルティモード<恵比寿>
【75】ソルティモード<恵比寿>〜ファンの心をガッチリとらえたネパールの家庭料理は超美味!〜 Tharros
渋谷区恵比寿西2-8-9 宝ビル5F マップはコチラ
Tel :03-3462-4331
営業時間 11:45〜14:00/18:00〜24:00
定休日 月曜
アクセス JR恵比寿駅から徒歩5分

(写真1)チャナサラダ:735円。ひよこ豆、コリアンダー、たまねぎ、にんじん、ピーマン、トマトと、野菜たっぷり具だくさんのサラダ。ひよこ豆は、缶詰ではなく、乾燥したものを水で戻して使っています。ネパールでは、このサラダを学校の前の露店で量り売りしているんですって。

(写真2)これは「チャナサラダ」に使われている黒岩塩です。

 ブッダを描いた細密画の壁掛け、色とりどりのステンドグラス的照明、古びたネパールの国旗…。東京にもエスニックレストランは星の数ほどあるけれど、こんなに“民族情緒”と“母国愛”を感じさせてくれるお店が他にどれだけあることか。目を閉じて、ジーッと考えこんでもなかなか出てこない…。

 テーブル席3つに、10席ほどのカウンターというこぢんまりとした店内は、無数の雑貨に溢れていながら、不思議な統一感を醸し出しています。ネパール出身のマスター、MADANさん(38)が、日本に移り住んで、今年で13年。お店を開いて8年が経つそう。

 オープン以来変わらないメニューは、全てMADANさんの生まれ育った故郷の味。そして、お店のインテリアはほぼ手作りとのこと。MADANさんの手の温もりが、店内の空気全体から伝わってきます。

 心に灯る温かさが消えないうちに、お料理を頂くことにした私ですが、まず、豆大好き人間の私の目に真っ先にとまったのが、ひよこ豆が主役のスパイシー「チャナサラダ」。ネパール料理では辛さを出す際、唐辛子をふんだんに使うのではなく、数種のスパイスを使うそうです。その中でも、決め手となる調味料が、黒岩塩という塩なのですが、これが噛み締めるごとにじんわりと口の中がぽかぽかになるようで…。

(写真3)スクティ:840円。お皿を赤く飾る粉は、なんと山椒! でもお料理は辛くないので、ご安心を。MADANさんいわく、「スパイスはいちいち分量を計らないので、毎回きも〜ち味わいが違うんです」。でも、それが飽きがこない秘訣…?

(写真4)これが、「スクティ」に使われている乾燥マトン。炒める前のお肉を見せてもらいました。サラミを乾燥させきったような、太いジャーキーのような風貌。スナック感覚なので、おつまみにもなりそう。

(写真5)ダル・バート:カレー2種、ライス、ダルスープ、アチャールがセットで1,260円。ライスは、ネパール米と日本米のミックス。よーく見ると米粒の大きさが違うんです。ほえ〜。ダルスープとは、自然な甘さのあるレンズ豆を火にかけて煮詰め、ターメリックとにんにく、しょうがで味をつけた、ドロッとしたスープ。まろやかな口当たりは、レンズ豆ならでは。しょうがの風味は特に感じず、カレーの辛さとバランスをとるように、全体的にほんわか甘めに仕上がっています。

 黒岩塩本来の味ってどんなだろう…と、そのまま頂いてみると、んんん!? ゆで卵!? いや、温泉の源泉のような、硫黄のような独特のにおいが。摩訶不思議なお塩なんです。このお塩、どうやら新陳代謝を良くしてくれる働きもあるんですって。ホクホク食感のひよこ豆と、刻んだしゃっきり生野菜が、香辛料と共に口の中で弾けます。

 また、ネパール料理には、マトン(羊肉)が欠かせないようですが、今回は、特に目新しい「スクティ」(乾燥させた羊肉と野菜の炒め物)を頂きました。

 「肉はかなり硬いですよ」とMADANさんがおっしゃるので、どれほど固いんだろう、噛み切れないんじゃないか、と恐る恐るパクリっ。すると、「カリッ!!」。かりっかりに揚げたような予想外の食感。噛み切れないどころか、その歯ごたえは、かりんとうさながら。しかし、これは揚げているのではなく、もともとカリカリに乾燥させた肉なので、炒めるだけでこの食感になるんですって。味付けはカレー粉がベースでしたが、さほど辛くなく、お箸がどんどん進みます。ご飯にもビールにもぴったり。

 さて、お次。ネパール料理定番の「ダル・バート」という“ダル=豆”と、“バート=米”が入ったネパール流定食に突入です。日替わりカレー2種に、ライス、アチャール、ダルスープ(レンズ豆ポタージュ)がついたセットです。

 アチャールとは、“ネパール風漬け物”とのことですが、これが未だかつてお目にかかったことのない一品。漬け物というより、和え物っぽいアチャールもあり、今回のカレーに付いていた「大根のアチャール」は、胡麻と大根と数種スパイスを混ぜてすぐできちゃうものなんですって。

 多種多様な野菜がアチャールになるようですが、このたび特別に作って頂いた「コリアンダーのアチャール」は、味・香りひっくるめて、思わず笑いが出てしまうほど、色んな意味で超強烈! これは食べた人しか分からない世界です。

 本日のカレーは、ちょい辛「チキンカレー」と、やや甘めのゴロゴロ野菜入り「野菜カレー」。いずれにせよ、先ほどの「チャナサラダ」同様、野菜がたくさん食べられるので、知らぬ間に栄養バランスのとれた食事になってくれてるってわけです。まさに、おいしい=体想い。うん、言うことなしです!

(写真6)「ダルバード」の横に乗せられているのがコレ。「大根のアチャール」です。

(写真7)モモ:6つで840円。蒸し餃子です。料理全般を通して、MADANさんの家庭の味にはニンニクを使うことが多いみたいです。他にも、モモをカリッと揚げたフライドモモ(840円)もあるので、食べ比べてみてもいいかもしれませんね。私は、取材後、即そうする予定です(笑)

 最後に、お店の一番人気料理について。「モモ」というネパール風餃子だそうです。中身のタネは、私達がよく食べる豚ひき肉入り餃子と変わらないようですが、一番人気となれば、食べないわけにはいきません。

 にんにくの効いたペースト状の「トマトのアチャール」をつけてパクリ。皮に厚みがあって、適度な弾力があり、なんとなーく“ネパール風小龍包”っぽい感覚。でも、大きな個性を出しているのはやっぱりスパイス。ジューシーな「モモ」には、茶目っ気のある甘酸っぱいアチャールがピッタリなんです。

 「ネパールの家庭料理を、少しでも多くの人に知ってもらいたいんです。まだまだ日本では知名度が低いですからね」とMADANさん。「ネパールの音楽を店内に流したり、たまにミニライブをやったり。ネパールの文化に触れて欲しいんですよ」。

 ご自身も趣味は音楽で、太鼓の演奏もなさるそう。「ネパールを愛しているからこそ、ネパール料理を広めたい」。そんな一途で飾らない思いが、料理からも直球で感じられました。

 料理は世界をつなぎます。食の喜びに国境はないはずですから! 皆さんも、『ソルティモード』に集まって、美食のネパール文化を分かち合いませんか〜☆

(写真8)特別に作ってもらった「コリアンダーのアチャール」。強烈な味です!

(写真9)日本在住13年以上になるMADANさんは、日本酒が大好き。おっと〜、カウンターの隅っこに、愛飲の日本酒を発見! その名も純米酒「八兵衛」(笑)。大和魂が溢れて、素敵ですぅ。

(写真10)MADANさん、恥ずかしい恥ずかしいと言って、お顔をはっきりと撮らせて頂けませんでした。でも、めちゃ気さくで楽しい方ですよ☆

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